
令和5年6月下旬初の下田市須崎海岸へ。
この日は夏日和だった。

停めていた車の隣から一人の女性が降りた。
シュノーケルスタイルの地元と思われる40代くらいの女性。
初めての恵比須島、それとなくついていき女性に話しかけることができた。
「爪木崎海岸よりもここのほうが魚がよく見えるわよ」と教えていただいた。
この日は海のコンディションがとても良く
引き潮のタイミングで立てばお腹ぐらいの深さ。
泳げるほど広いタイドプール(潮だまり)で海面に浮かびながらシュノーケリング
たくさんの魚の中で別世界が広がった。



(パソコンは写真をクリックすると大きくなります)
恵比須島は静岡県下田市の須崎半島の南端に突き出た小さな島で橋で渡れる。
橋の手前に4、5台の無料駐車場がある。
すぐにいっぱいになるので朝8時着を目指して出かけたものだ。
きれいなトイレが駐車場の隣にある。



若山牧水の石碑「友が守る灯台はあはれ わだなかの蟹めく岩に 白く立ち居り」写真中央
酒と旅を愛した歌人・若山牧水が神子元島で灯台守をしている大学時代の旧友を訪ねた時の歌と言われる。神子元島が最もよく見える景勝地として恵比須島に建てられたという。
その神子元島は伊豆半島の弓ヶ浜の約8キロ沖合にある灯台があるだけの無人島。
その周辺は暗礁が多く、海路の難所であることから、古くから海上航海の要所でもあった。
牧水が灯台守の旧友を訪ねて詠んだ歌にロマンを感じた。



島を一周する遊歩道では、海底火山の堆積物による太古の地層が間近に迫る。
ダイナミックな千畳敷(せんじょうじき)は波の浸食により平坦になった面が隆起している。
さまざまな景観を楽しめる恵比須島は伊豆半島ジオパークの象徴だ。

シュノーケルの後は下田の公衆浴場「昭和湯」へ♪
利用していた平日11時ころはたいがい先客1名ほどだった。
下田港に近い旧市街にあるナマコ壁風レトロな銭湯。
隣に6台ほどの無料駐車場がある。
番台のある脱衣所と浴室のシンプルなスタイルで清掃が行き届き清潔感あり。
内湯の大きなガラス引き戸を開けると奥に湯舟が一つ。
洗い場の白いタイルや蛇口やたらいは昭和時代にスリップした感覚に。
シャワーは無い。
湯舟からはゆるゆると無色透明の湯があふれており豊富な湯量。
湯は熱め。
泉質は単純温泉、薄い硫酸塩系。源泉温度56度。
湯上りはさっぱりお肌もつるつるで、昭和感もありお気に入りの銭湯だ。
下田市街に唯一残っている温泉銭湯。
地元の方から長く愛されていることを感じた。